HUB-IBARAKI ART PROJECT 2025|出張授業レポート

HUB-IBARAKI ART PROJECTでは、2025年度より地域とさらに広がりをもって交流していくことを目的に「地域連携プログラム」を開始しました。先日の茨木市立彩都西中学校での実施に続き、8月21日(木)の午後には大阪府立茨木高等学校にて、招へいアーティスト・尾角典子さんによるワークショップ「言葉のかけらでつくる新しい風景」を開催しました。

前回の中学校での活動の様子はこちらからご覧ください。
地域連携プログラム 第1回レポート(彩都西中学校)

ワークショップ概要

当日は1、2年生の美術部8名と先生2名が参加しました。尾角さんの自己紹介に続き、生徒たちは校舎を飛び出し「言葉」を探すフィールドワークへ。野球部の掛け声、夏の暑さ、美術室に広がる作品など、身近な光景を新鮮なまなざしで捉え、自由に書き留めていきました。

その後、3人1組で集めた「言葉」を切り取り、組み合わせるコラージュ制作を実施。物語を紡ぐグループや、色彩をイメージし背景に表現するグループなど、多彩な作品が生まれました。最後には尾角さんが選んだ音楽を背景に、生徒自らが朗読を行い、言葉の世界観を声にのせて共有しました。

生徒たちの声

アンケートには、

  • 「こういった美術の楽しみ方があると知れた」
  • 「自分の枠をこえた作品づくりの種になりそう」
    といった感想が寄せられました。今回のワークショップは現代アートに触れるきっかけとなると同時に、普段の創作活動にも刺激を与える場となったようです。

学校のご協力と今後に向けて

茨木高校では地域連携や美術部の活動に積極的に取り組まれており、今回の出張授業も快く受け入れていただきました。美術部顧問の先生をはじめ、ご協力くださった先生方に厚く御礼申し上げます。

また、茨木高校 校長先生のブログでも本ワークショップをご紹介いただいています。ぜひこちらもご覧ください。
大阪府立茨木高等学校 校長ブログ(2025年8月28日)

9月以降も、市内の子どもたちや地域の方々を対象としたワークショップやリサーチを継続していく予定です。

撮影:加藤菜々子